こんにちは、1棟2戸の賃貸併用住宅を新築した賃貸営業マン&不動産投資家のしんしです。
賃貸併用住宅を建てるときに悩むポイントの一つが【間取り】ではないでしょうか?
床面積割合はどうするか、縦割り・横割りのどちらが良いのか、自分たちが生活しやすい間取りと賃貸入居者の客付けを考えた間取りを両立しなければならないなど…。一般的なマイホームよりも考えることはたくさんありますよね。
私たちはハウスメーカーで決められたプランがあったとはいえ、色々と悩みました。
そこで今回は、私たちが新築した1棟2戸賃貸併用住宅の間取り図を公開します。
どのように間取りを決定したのかについても紹介しますので、賃貸併用住宅の間取りに悩む方の参考になれば幸いです。
私たちの賃貸併用住宅における間取りの決め方
ここでは、私たちがどのように賃貸併用住宅の間取りを決めたか解説します。
- 縦割り・横割り
- 家族構成とライフプラン
- ライバル物件や賃貸需要などの市場分析
縦割り・横割り
賃貸併用住宅の間取りは、大きく分けると「縦割り」と「横割り」の2種類があります。
縦割り | 横割り |
---|---|
上下の騒音トラブルが起こりにくい 階段があり上下が自宅なので戸建て感覚で住める 階段がある分居住スペースが減る 自宅と賃貸部分が壁を挟んで隣接している | 1階が自宅:下の階への音を気にしなくて良い 1階が自宅:階段の上り下りなし 2階が自宅:1階よりも広い間取りになることが多い 1階が自宅:2階の方が広い間取りになると、住宅ローンの借り入れが難しい 2階が自宅:1階が狭い間取りだと2階を貸し出すより想定家賃が低くなりやすい 共通:上下の音が気になる |
私たちは土地の大きさ・形から縦割りを選択しました。床面積割合を50%ずつにしたので、確定申告のときも計算しやすかったです。
音の問題を回避するために、階段や収納が隣り合わせになるように工夫しています。
私個人としては、縦割りよりも横割りの方が音が聞こえやすいのではないかと思っています。
家族構成とライフプラン
私たちは、結婚1年目で1棟2戸の賃貸併用住宅を考え始めました。賃貸併用住宅を新築した当時は夫婦2人暮らしでしたが、子ども1人を含めた家族3人暮らしを想定して間取りを考えています。
子ども2人以上になったり、1人目の子どもが大きくなったりしたら、住み替えも検討しています。(実際、今考え中です)
住み替えという選択もできるように、売却する・大家さん側の住戸を賃貸するといった出口戦略を考えていました。
ライバル物件や賃貸需要などの市場分析
現在暮らしている地域は持ち家率が全国の中でも非常に高い特徴があります。そのため、賃貸物件で3LDK以上の広さを求める人の多くは転勤族です。
しかし、このエリアは法人需要がほとんどありません。
今後大家さん側の住戸を貸し出したり、投資用物件として売却したりする可能性があったので、賃貸需要を考えると3LDK以上の広さにするのは怖いと考えていました。
この地域で暮らす地元の人々は、賃貸住宅で暮らすのはマイホームを取得するまでの間だけというのが一般的。つまり、家族構成は夫婦2人もしくは夫婦2人+子ども1人が多いのです。
賃貸需要を考えると、1LDKもしくは2LDKが妥当だと思いました。
また、今回選んだエリアは、少し前までは賃貸物件の供給量よりも需要の方が高く入居率が非常に高いエリアでした。
このエリアで賃貸仲介していた頃は常に空室がなかったので、空き予定の部屋を内見せずに契約する顧客が多かったです。
しかし、ここ数年で一気にアパートが新築されて供給数が増えてきています。
このエリアで最も需要がある間取りは1LDKであることから、最近新築されている物件のほとんどが1LDK。2LDKの供給はまだ追いついていません。
以上のことから、縦割り2LDK+2LDKの間取りに決定しました。
1棟2戸賃貸併用住宅の間取り図を公開!
私たちが選んだハウスメーカーは、1棟2戸賃貸併用住宅用の建築プランを複数作っていました。もともとあったプランから、少し変更を加えています。
- 階段・収納など居室以外を隣り合わせに
- 年間通して日照時間が少ないのでサンルーム必須
- 3口コンロ・カウンターキッチン
- 浴室を一坪風呂に
- 2階収納の1つをウォークインクローゼットに など
気候やターゲット層の需要を考慮した上で間取りを作成しました。
賃貸併用住宅の間取りは自分たちの生活と賃貸需要を踏まえて考えよう
賃貸併用住宅は自宅と賃貸住宅を組み合わせたものです。両方の間取りを考えなければならないので、一般的なマイホームよりも考えなければいけないことが多いですよね。
特に賃貸部分はターゲット層を見極めて賃貸需要のある間取りを考える必要があります。
賃貸併用住宅で家賃収入を得るためには、客付けが必須。市場分析も必ず行いましょう。